飛行機の中で急に体調が悪くなる人が現れ、キャビンアテンダントさんが乗客に呼びかける…。ドラマや映画でよく見る光景ですが、呼びかけると誰かしら名乗りを上げます。そんな都合のいいことが本当に起こるのでしょうか…?計算してみました。
サンプルの飛行機はANAで新しく導入したボーイング787-9。 座席数約400席です。 日本国内の医師数は人口1000人当たり2.1人(※)。 座席数400・搭乗率70%で、乗客数280人、乗客全員日本人だと仮定すると…。 ある1人の日本人が医師である確率は2.1/1000で0.0021。 ある1人の日本人が医師でない確率は0.9979。 乗客280人すべてが医師でない確率は「0.9979 ^ 280 = 0.555」 よって1人以上の医師がいる確率「1 - 0.555 = 0.445」で約45%ということになります。 医師だけでなく看護師・救命士・研修医を含めたらさらに高い確率で搭乗しているということになります。 結論を言うと、ドラマや映画やアニメなどのストーリーの都合で現実の確率を無視して乗せているというわけではなく、実際に結構乗ってるよという事です。 |