「HTMLのSELECT要素で作成されるアレって、セレクトボックス、ドロップダウンリスト、プルダウンリストなどいろいろ呼ぶけど、なんと呼ぶのが正しいんだろう…」。そんな疑問から調べてみました。
ネット上で見かけた呼称まずはネット上でSELECT要素について解説しているサイトをピックアップしてみました。
まとめるとこんなバリエーションがありました。
「セレクトもしくは選択」か「メニュー」を使っているものが多かったです。この結果からはサイトごとに呼び方が異なり「一般的に多く呼ばれているもの」をしぼりにくいということは分かりました。
W3Cでの呼び名サイトを検索した結果では、呼び方がばらばらであることは分かりました。それではHTMLの規約を定めているW3Cではどうかと思い調べてみました。すると以下のように書かれていました。バージョンは4.01です。
The SELECT element creates a menu.
英語ですがズバリ出てしまいました。SELECT要素で作成されるのは「menu」だそうです。これをそのまま「メニュー」と表現するのが適切なのかという問題はありますが、これが理由で「メニュー」もしくは「メニュー」を含む呼び名で表現しているサイトが多いのだろうということが分かりました。
それを元にネット上での呼び名を分類するとこんな感じでしょうか。
W3Cを絶対的に正しいと考えるならば1であるべきだと思いますが、そうでないサイトが多いのは、現実問題として単に「メニュー」と呼んでも通じないからではないかと思います。両者の違いは、原文をできるだけ忠実に表現することを重視か、分かりやすく伝えることを重視するかの違いだと思います。これはサイトの性質や役割・方針の違いに過ぎず、どちらがいいと評価するわけではありません。
ちなみに私は10年以上この業界に携わっていますが、SELECT要素で生成されるコントロールを「メニュー」と呼んでいる人を肉眼で確認したことがありません。
上記はHTML4.01でしたが、現在策定中のHTML5ではどうなっているかもみてみました。
The select element represents a control for selecting amongst a set of options.
(select 要素は、選択肢のセットの中から選択させるためのコントロールを表します) 「menu」という表現をやめています。何かあったのでしょうか?もしかしたらあまりにも定着しなかった為にその呼び名を捨てたのかもしれません…。
まとめサイトを検索した結果ではサイトによって呼び方が異なり、また多くのバリエーションがあることが分かりました。
W3Cは、1999年版の4.01では「menu」と明言していました。4.01の次のバージョンの5(現在策定中)では「選択肢のセットの中から選択させるためのコントロール」とあいまいな表現に変えていました。
また、これは余談チックになりますが、私は長年HTML周りのリファレンスとして「HTMLタグリファレンス」さんと「とほほ」さんを利用させていただいていて信頼しています。この両サイトで「セレクトボックス」を使用していました。
このことから、私的見解をまとめると…
やや強引な結論ではありますが、私は今後「セレクトボックス」を使用する方向で考えたいと思っています。
マイクロソフトのコントロールHTMLではありませんので参考情報になりますが、マイクロソフトのVBなどで使用するコントロールは、以下のように命名されています。
2011/09/13
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