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ライブラリアン

2011/05/18 15:53 に tomoaki miura が投稿   [ 2012/10/21 3:36 に更新しました ]
システム開発におけるライブラリアンとは、構成管理ツールを使ったソースコードなどの管理の責任者の事を指す。一般的には、構成管理にCVS/Subversion(SVN)/VSSなどのツールを使うことが圧倒的に多い。

ライブラリアンの作業は以下のようなものがある。
  • 構成管理環境の導入・構築
  • チームメンバーの構成管理ツールの導入サポートと使用方法の説明
  • 管理方針の策定とチームメンバーへの周知・教育
  • マージ
  • パッチの作成・適用
  • ブランチの作成
  • タグ打ち
  • リリース構成履歴の管理(ブランチ系統図の作成など)
  • 自動ビルド環境の整備
  • ビルドエラー時の調査
  • 分散開発環境下での調整
※「ビルドエラー時の調査」は健全な開発チームにおいては、ソースの修正・コミット者が対応するものである。しかし、メンバーが未熟だったり無責任であるチームにおいては、ライブラリアンの仕事になる場合がある。

ライブラリアンの作業は一つ一つの作業は決して難しくない。しかし状況により、注意力・判断力・責任感を強く求められる。そのため、これらの適性が低い人間がライブラリアンを行っている場合には、作業ミスを起こし最終的に間違った内容でリリースをする事故を起こしかねない。

ライブラリアン自身が慎重に作業を行う必要があることは当然であるが、それ以前にPM/PL/TLが人の能力・適性を正しく判断し適切な任命をする能力があるかどうかが非常に重要となる。