リスナーとは、テストの実行結果をさまざまな形式で集計・分析・保存する機能です。
※多くのリスナーを使用し長い時間実行するとJMeterがフリーズして動かなくなる現象が発生します。単にメモリ不足であるとは思いますが、収集する情報は最小限にすべきでしょう。
「結果をツリーで表示」「結果を表で表示」「グラフ表示」は機能的にはお勧めですが、メモリを消費しがちです。ですので長時間大量のリクエストを発生させる場合には向きません。長時間大量のリクエストを発生させる場合には「Summary Report」と「結果をツリーで表示」をエラー時のみ取得する設定にしたものの2つを使用することをお勧めします。
統計レポート・Summary Report★★★
この2つはおおむね同じ内容(10の項目中7つが全く同じ内容)ですが、2択ならSummary Reportがお勧めです。
- Summary Reportの方が精度が高い項目がある
- 統計レポートは「90% Line」と「Median」を採用している
- Summary Reportは「Std. Dev.(standard deviation:標準偏差)」と「Avg. Bytes」を採用している
- 「Std. Dev.」「Avg. Bytes」の方が馴染みがあり分かりやすいと思う
結果をツリーで表示★★★
リクエスト、レスポンスの内容を表示できる唯一のリスナーです。レスポンス内容が画像なら画像として、htmlファイルならレンダリングした結果を表示することも出来ます。非常によく使うリスナーです。
結果を表で表示★★
すべてのリクエストの結果概要を表形式で表示するリスナーです。各リクエストの結果を把握する為に使用します。特にテストケース作成時や、実行中にエラーが出る可能性がある場合などに有用です。「結果をツリーで表示」と並びよく使うリスナーです。
グラフ表示★
個々のリクエストの応答時間を黒点で時系列にプロットします。また、スループット(緑)・(応答時間)平均値(青)・(応答時間)偏差(赤)・(応答時間)中央値(紫)をプロットします。私はスループット(緑)と平均値(青)に注目し、時間とともに平均値が増えないこと、スループットが減らないことに着目するという使い方をしている。
シンプルデータライタ
結果をファイルに保存します。
Agreegate Graph
項目は「統計レポート」と全く同じで、後でグラフの作成が出来ます。作成したグラフをPNG画像として保存することも出来ます。ただし、画像サイズや軸の調節は出来ません。そのため、出力される画像はイマイチに感じるかもしれません(私は感じます)。
アサーション結果
アサーションを設定している場合に、アサーションの条件に該当した場合にその内容を表示します。アサーションがない場合や条件に該当しない場合には、HTTPリクエスト名が羅列されるだけになります。
BeanShell Listener
Scriptを指定するようですが、どのように使うのか分かりません。
Distribution Graph (alpha)
なにかグラフを描画します。有用性は分かりません。
結果をグラフ表示(詳細)
これを選択すると私の環境ではJava例外が発生します。ですので試せていません。
スプラインビジュアライザ
くねくねしたグラフを描画します。意味がよくわかりません。
2011/09/29 |