このページではUserScriptのブラウザごとの違いについて、箇条書きでつらつらと書き並べます。
※ブラウザ共通の内容については、「 UserScriptの書き方メモ」で説明しています。
Chrome
- ファイル名の末尾が「.user.js」であるファイルを対象とします
- 「(右上のChromeの)設定ボタン→設定→拡張機能」の画面で、ファイルをブラウザにD&Dすることによりインストールします
- UserScriptヘッダは省略可能です
- スクリプト名+名前空間でスクリプトが管理されます
- スクリプト名+名前空間が同じスクリプトは同一スクリプトとみなされます
- スクリプト名を省略すると、ファイル名がスクリプト名になります
- namespaceを省略するとnamespaceが空文字として登録されます
- versionを省略すると1.0となります
- スクリプトのアップグレードは上書きインストールで行なえます
- インストール済みのスクリプトよりversionが低いスクリプトは上書きインストールできません
- スクリプトのダウングレードを行ないたい場合には一旦アンストールする必要があります
- 文字コードはUTF-8でなければなりません
- UTF-8以外で保存されたスクリプトはインストールできません
FireFox+Greasemonkey
- ファイル名の末尾が「.user.js」であるファイルを対象とします
- ファイルをブラウザにD&Dすることによりインストールします
- UserScriptヘッダは省略可能です
- スクリプト名+名前空間でスクリプトが管理されます
- スクリプト名を省略すると、拡張子を除いたファイル名がスクリプト名になります
- namespaceを省略するとnamespaceが空文字として登録されます
- versionを省略するとversionなしになります
- 文字コードはUTF-8でなければなりません
- ファイルはUTF-8として解釈します。(他の文字コードで保存されていた場合、文字化の具合により文字化けしながら実行可能な場合もあります)
- 外部ライブラリを参照したい場合には、メタデータにrequireを指定することで読込むことができます(Greasemonkey独自)
- Greasemonkeyだけで使える関数がいくつか用意されています(GM_setValue/GM_getValueやGM_xmlhttpRequestなど)
- プラグインDL:Greasemonkey :: Add-ons for Firefox
requireを使用したサンプル
// ==UserScript==
// @name Welcome MBS site !
// @namespace http://www.m-bsys.com/
// @description 「http://www.m-bsys.com/」のページを開いた場合に「Welcome MBS site !」を表示します。
// @include http://www.m-bsys.com/*
// @require http://jquery.com/src/jquery-latest.js
// ==/UserScript==
$(document).ready(function() {
alert("Welcome MBS site !");
});
requireの記述例
// @require http://jquery.com/src/jquery-latest.js
// @require http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.6.2/jquery.min.js
// @require http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jqueryui/1.8.15/jquery-ui.min.js
IE+IE7Pro
- ファイル名の末尾が「.ieuser.js」であるファイルを対象とします
- ファイルをブラウザにD&Dすることによりインストールします
- UserScriptヘッダは必須です
- name(スクリプト名)は必須です
- versionは認識されません(無視されます)
- スクリプト名が無いものはインストールできません
- スクリプト名のみでスクリプトが管理されます
- スクリプト名が同じスクリプトは同一スクリプトとみなされます
- namespaceが指定されていると、管理画面のスクリプト名部分がそのURLへのリンクになります
- 文字コードはUTF-8でなければなりません。他の文字コードだインストールできません
- UserScriptのインストールは、ステータスバーにIE7Proのアイコンが表示されている状態でファイルをD&Dします
- F5キー押下などで行なうページの再読込では、スクリプトの再実行を行ないません
- プラグインDL:IE7Pro
- ※IE7ProはUserScriptを動かす機能だけではなく、マウスジェスチャー、プロキシの切替え、User-Agentの変更、その他さまざまな機能を含んでいます(しかし、
IE7Proはどうも不具合があるようで、私の環境では画面により(
http://www.google.co.jp/など)機能が有効にならないことがありました)
IE+Trixie
- ファイル名の末尾が「.js」であるファイルを対象とします
- 「C:\Program Files\Bhelpuri\Trixie\Scripts\」に配置することによりインストールします
- UserScriptヘッダは必須です
- name(スクリプト名)は必須です
- namespace/versionは認識されません(無視されます)
- ファイル名でスクリプトが管理されます
- スクリプト名が同じ別ファイルのスクリプトでも、別スクリプトとみなされます(一覧には同名のスクリプトが並ぶ)
- 文字コードはUTF-8でなければなりません
- ファイルはUTF-8として解釈します。(他の文字コードで保存されていた場合、文字化の具合により文字化けしながら実行可能な場合もあります)
- F5キー押下などで行なうページの再読込では、スクリプトの再実行を行ないません
- ツール→Trixie Options...で開くダイアログで、スクリプトを有効にするかどうかの管理が行なえます。新しくスクリプトをインストールした際にはこのダイアログで「Reload Script」ボタンを押して再読込をする必要があります
- プラグインDL:Trixie
Opera
- ファイル名の末尾が「.js」であるファイルを対象とします
- 設定画面で指定したフォルダに配置することによりインストールします
- UserScriptヘッダは省略可能です
- name/namespace/description/versionは認識されません(無視されます)
- ファイルが異なれば別スクリプトとみなされます
- 文字コードはUTF-8でなければなりません
- ファイルはUTF-8として解釈します。(他の文字コードで保存されていた場合、文字化の具合により文字化けしながら実行可能な場合もあります)
- スクリプト配置場所の指定:メニュー→設定→設定→詳細設定タブ→コンテンツ→JavaScriptオプション→「ユーザー JavaScript フォルダ」
- アドレスバーに「opera:config#UserPrefs」と打ち込み、「User JavaScript File」の欄にフォルダパスを設定してもOK
Sleipnir+SeaHorse
- ファイル名の末尾が「.user.js」であるファイルを対象とします
- 「%{Sleipnir}\unicode\plugins\seahorse」に配置することによりインストールします
- UserScriptヘッダは必須です
- name(スクリプト名)/includeは必須です。
- namespace/versionは認識されません(無視されます)
- スクリプト名が同じ別ファイルのスクリプトでも、別スクリプトとみなされます(一覧には同名のスクリプトが並ぶ)
- 文字コードはSJISでなければなりません
- ファイルはSJISとして解釈します。(他の文字コードで保存されていた場合、文字化の具合により文字化けしながら実行可能な場合もあります)
- プラグインDL:Sleipnir プラグイン - SeaHorse
説明順
- 対象ファイル
- インストール方法
- UserScriptヘッダの省略
- 必須メタデータ
- 使えないメタデータ
- スクリプトの識別・管理
- その他のメタデータの意味合い
- ファイルの文字コード
- その他固有の話
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